万人受けを狙った記事は稼げない理由
プロフィールをご覧いただいたら分かると思いますが、
僕は一時期ホストをしていたことがありました。
面接時、店長からは「見た目もイケるし絶対売れるよ!」と言われて張り切って入店しましたが泣かず飛ばずで指名はゼロでした。
店内ではひたすら誰かのヘルプにつくだけの日々。
お客さんを見つけようと外に出て声をかけるも、白い目で見られて軽くあしらわれるか、完全無視されるばかりで1人もつかまる事はなく、僕は完全に自信喪失してしまっていました。
そんなある時、閉店後にある先輩ホストに呼ばれました。
その人は店で毎月ナンバー1か2を争うトップの人で、男らしく豪快なのに紳士的、優しくて面倒見のいい兄貴タイプの先輩でした。
僕はどちらかと言えば中性的で、その人みたいにはなれないなぁと思っていました。
その先輩は売上が全く上がっていない僕を見かねてアドバイスをしてくれたのです。
まず僕が入店後どういう風に悩んでいるかを打ち明けました。
「まったく指名が入らない」
「うまく盛り上げたり面白い話ができない」
「外に出ても相手にされないしお客がつかまらない」
ないないずくしで、もうどういたらいいかわからない。
といった事を伝えた後に、その先輩はこう言いました。
『自分に合う人を探せばいいだけだよ』
僕は衝撃を受けたのを今でも覚えています。
ものすごくシンプルなのに真理をついている言葉だったからです。
それまでの僕は無理ばかりしていました。
場を盛り上げないといけないと思って無理にテンションを上げるも、自分に無理しているのでぎこちなくて逆にしらける。
面白い話などそもそも興味がなく、あまり持ち合わせていなかったので会話が続かない。
でも接客している以上は何とか場をつなげないといけないプレッシャーもあり、とりあえずニコニコしながら無理矢理どうでもいいことを話す。
外に出ても、断られるのが怖くて何時間いても数人にしか声をかけれない。
このような状態だったのですね。
僕は無意識に人に合わせようとして、無理をしていたのでした。
つまり自分のキャラじゃない事をやろうとしていたわけですね。
結果、自分には釣り合わない人を相手にしようとばかりしていたのでした。
あの先輩のメッセージはこういう事でした。
『お前はお前でいいんだよ、自分の良いところを伸ばせ。
そうして付いてきてくれた人がお前のファンだ。本当のお客さんになるんだよ』
そうです、よくよく観察してみるとその先輩を指名してくる常連さんは特にワイワイはしゃぐために来ている風でもなく、落ち着いて時々会話をしているだけでした。
店自体がにぎやかな系統の店だったので盛り上げないといけないとばかり思い込んでいた僕は、そういう落ち着いたタイプを求めてくるお客さんもいると知って気が楽になりました。
それから僕は、店でも自然体に近い状態で過ごすようにしました。
歌が得意だったので場を繋ぐ時にはお客さんのリクエストを聞いて歌ったり、会話は自分の好きな事や興味のある分野を話したり、相手の悩みを聴く役に徹したりしました。
そうしていると不思議と良い循環になるのか、自分のお客さんがつくようになってきたのですね。
外に出ても「自分に合う人を見つければいい」わけですから、
断られたり無視される事への怖れはなくなり、どんどん声をかけていけるようになりました。話を聞いてくれる人も増え、気に入ってくれた人がお客さんになってくれました。
店を辞めるラストの日には大勢の人に囲まれて感動に包まれたのはいい思い出です。
それでは、この事例を踏まえて気付いた事があるのでお伝えしたいと思います。
万人受けを狙うとうまくいかない
記事を書く上で気をつけたいことがあります。
それは「多くの人に見てもらおうと思って万人受けの記事を書こう」とすることです。
この場合、上記の僕の事例でいうならば、
色んな人から気に入られようと、ありのままでない取り繕った自分で勝負しようとしていたため、いつまでたっても1人もお客さんが出来なかった事と同じ状態ですね。
つまり万人受けを狙うとお客さんは出来ないということです。
これはアフィリエイトでも同じなのですね。
あらゆるタイプの訪問客に合わせて記事を書こうとしたら綺麗事しか言えなかったり、あなたの想いや主張を強く打ち出す事が難しくなってしまうのです。
これでは当たりさわりのない事しか書けず、面白くもなんともない記事が量産されてしまう結果となってしまいます。
そうなってしまっては、商品が売れるどころか、そのブログには二度と戻っては来てくれないでしょう。
商売の成功はリピーターが鍵を握っています。
いかにあなたの言葉に触れてもらうかが重要なのです。
そのためには何度も読み返したくなる深みのある記事が書けるようになる事が理想ですね。
じゃあ万人向けの記事を書いてもダメだとしたら、一体どうすれば深みのある記事を書くことが出来るのか。
ポイントを2つお伝えします。
1.ターゲットを絞る
あの人もこの人も、という万人向けがダメなら、逆を行けば良いわけです。
例えば『○○に悩んでいる20代のフリーター』といった具合に相手を決めてしまうのです。
ターゲットとなる世代、職業、性別など絞り込む事で、書く記事のテーマや内容が固まってきます。
こうすることで、伝えたい事がハッキリ定まりますし、狙った特定の相手にあなたの言葉がダイレクトに響くようになります。
「そんなことしたらターゲット以外の見込み客は取りこぼしてしまうんじゃないか?」
大丈夫です。
少なくともターゲットはお客さんになる可能性は高いですし、それだけでなく少し興味をもった訪問者もお客さんになっていくようになるのです。
なぜそんな事が起こるのか。
1人に響く文章が書けるようになれば、その記事は力を持つからです。
たった1人にでも心に残る記事があれば、それはあなたの魅力として相手に映りますし、他の記事も読んでみようという気になります。
そうして興味を持った人は、ブログを読み進めていくうちにあなたに共感し、あなたのファンになり、信頼していくのです。
その結果「この人がオススメしているのなら思い切って使ってみよう」と言ってあなたの商品を購入していくわけです。
そもそも1人でも心を動かすことが出来ないようであれば、商品が売れる事はまずありえない、といっても過言ではないと思います。
これらを踏まえてみても、まずはターゲットを絞ることが重要になってくるのですね。
以下の記事も参考にしてみてください。
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参考記事:
アフィリエイトで稼ぎたいならターゲットを決める
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冒頭の事例でもお伝えしましたが、
僕がホスト時代に全く指名が入らず苦しんでいた時にやっていた事は、皆に好かれようと取り繕った笑顔に、あたりさわりのないトーク、控え目な自己主張でした。
結果は、面白くも何ともないつまらない新人ホスト君。
もちろん誰にも相手にされませんでした。
敗因はお客になるタイプを定めていなかった事と、自分のキャラを決めていなかった事です。
つまりターゲットを決めていなかった事が原因だったのですね。
アフィリエイトも同じなのです。相手は人間のお客さんです。
パソコンに向かって座っているからといってその向こうにいるのはロボットではなく、僕たちと同じ人間なのです。
それをいつも胸に置いて作業してくださいね。
2.自然体で文章をつづる
先程出て来ましたが、ホスト時代の敗因は自分のキャラを決めていなかった事も1つの理由として挙がってきました。
そして僕が選んだのは自然体の自分でした。
なぜなら、あの男らしい先輩ホストの言葉、
『自分に合う人を探せばいいだけだよ』
これが決め手でした。
無理をして作ったキャラでは不自然すぎて、どうしてもその無理してる感が周囲に伝わっていたのですね。
そのままの自分で良かったのだと気付いた僕は、「無理せず自然体でいこう」と決める事が出来ました。
お陰で僕は楽になった上に指名が取れるようになりました。
一石二鳥というのか何というのか、とにかく良いことづくしでしたね。
これと同じで記事を書く時、
というより書く前の段階と言った方が正しいですね。
無理をせず背伸びしすぎないように自然体でブログ運営していく方針に決めておくことが大事なのだと思います。
なによりその方が楽ですし、共感も得やすいですからね。
変に取り繕う必要もなくなりますから断然、記事も書きやすくなりますしオススメですよ。
まとめ
今回はアフィリエイトで万人受けを狙うと稼げないというお話でした。
色んな人から気に入られようと、記事をつづっても、あたりさわりのない文章になってしまい、面白くもないありきたりな記事ばかりのブログになってしまうからですね。
その結果は、商品が売れるどころか、訪問者はあなたのブログに二度と戻って来てはくれないのでリピーターも獲得できず、1円も稼げない状態におちいってしまうわけです。
取り繕った自分で勝負しようとしても逆効果になってしまうという事がおわかり頂けたかと思います。
そんな状態を防ぐために打つべき戦略は2つ。
1.ターゲットを絞る
2.自然体で文章をつづる
ターゲットを絞る事で、あなたの明確なメッセージを伝える事が出来るし、ハッキリとした言葉は読み手から共感を得やすくなります。
多くの人に受けるようにと思って、どこにでもあるような内容の薄い記事を書いていても、読み手からすれば退屈なので、そんなブログは忘れられてしまいます。
そうならないためにも初心者の内は、ターゲットの層を限定して記事を書くようにしましょうね。
最初から幅広い層を狙うようなハイレベルなライティングに挑戦するのはやめておいた方が賢明だと思います。
そして無理に慣れない自分を演じるよりも、自然体の自分で文章を書いていく方が、親しみやすいですし、あなたの好感度も勝手に上がってきます。
結果的に商品にも興味を持ってもらいやすくなり、購入してもらえる率も上がります。
このように様々な要素が組合わさってはじめて、あなたから商品が売れていくという現象が起きるわけですね。
多くの人がアフィリエイトで稼げないと言っている原因は、
実は意外な事に商品に問題があるのではなく自分自身(戦略の設定)にあったのかもしれませんね。
PS.
記事を書くのに慣れていくと、ゆくゆくは幅広い層の見込み客を取り込んでいきたいと思うかもしれません。
それはスキルが上がればもちろん可能です。
ただ、闇雲に突き進んでいては効率が悪すぎますので、早い段階からコピーライティングなどのネットビジネスに必要な知識を学んでおいた方が後々楽になると思います。
そのコピーライティングについては僕のメール講座の方で詳しく解説しています。
もちろん無料の講座ですから安心してくださいね。